中央大学・東京電機大学・日本大学・明治大学
4私大共同「研究開発交流会」

アドホックネットワークを利用した高速無線通信システムの構成方式

氏名(所属) 森野 博章(中央大学研究開発機構 助教授)
専門分野 情報通信
展示テーマ アドホックネットワークを利用した高速無線通信システムの構成方式
研究段階 やや基礎段階
分野 情報通信
キーワード アドホックネットワーク,無線LAN,車載端末,ユビキタス,車々間通信
研究の概要   このプロジェクトでは,将来の自動車において,ユーザがネットワークを通して,映像・音楽等の様々なマルチメディア情報を快適に受信できるための無線通信システム及び端末システムを実現することを大きな目的としています。研究では,特に車が走行中でも利用できる大容量の無線ネットワーク技術について検討を行っています。
  最近の多くの車には,カーナビゲーションシステムが装備されていますが,その中には,高機能なシステムとして,携帯電話でセンターと接続し,交通情報や地域の旅行関連情報の受信,メールの受信等ができる端末が出てきています。現在の端末の通信速度は,携帯電話を利用するために数十 kbps 程度にとどまりますが,今後は,サービスエリア等に無線 LAN のアクセスポイントや DSRC(Dedicated Short Range Communication) ビーコン等が多く設置されると考えられています。 車がこれらに接続することで数 Mbps 程度の速度が利用でき,例えば映像を含むマルチメディアの交通情報や,音楽等のエンターテインメントコンテンツを快適に受信できることができます。
  しかしながら,無線 LAN や DSRC はスポット型通信システムとも呼ばれ,基地局あたりのカバーエリアは数十 m −数百 m 程度と,携帯電話システムと比較すると一桁〜二桁程度小さい値となります。ユーザから見ると,システムのカバーエリアが拡大することで利便性が大きく向上しますが,基地局を増設して,携帯電話と同等のエリアを確保することには,コスト面等で限界があると考えられています。
  そこで本研究では,車が走行中にこれらのスポット型無線通信方式を利用することを想定し,そのカバーエリアを実効的に拡大する手法の一つとして,車同士をアドホック無線 LAN で接続してアドホック網を構成し,スポット型通信方式を組み合わせるコンテンツ配信システムについて検討を行っています。(図 1 )。アドホック無線 LAN は,トランシーバ等と同様,端末間で基地局を介さずにデータの送受信が可能な通信方式であり,さらに各車両がパケットを中継するルータとしての機能を備えることで,車両間でアドホック網が構築されます。例えば図において無線 LAN や DSRC 基地局のカバーエリアの外にある車両( a )は,カバーエリアの内にある車両( b )及び( a )と( b )の間の車両を中継端末として,基地局からコンテンツを受信することができます。
  さて,アドホック網では,新規車両の加入・離脱,車の相対位置の変化等により網の形状が頻繁に変動するため,こうした動的環境のもとでシステムのスループットを確保することが課題となります。そのための技術として( 1 )端末間の最短経路を低い制御オーバヘッドで構築する方法,( 2 )アドホック無線 LAN において生ずるパケット誤り・消失などを効率よく回復する手法等が重要となります。現在,これらの技術について新たな手法を提案しており,シミュレーション及びプロトタイプシステムを用いた実験によって,各手法の性能評価を進めています。
URL http://www4.ocn.ne.jp/~hmorino
特許
(出願中含む)
大学の窓口 中央大学研究開発機構
共同研究のパートナーへの要望・条件等
技術分野
得意分野
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